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若い先生方へ ―教育における先人から学ぶ<その2>―

2016/02/14 Sun

教育界でこれまで活躍されてきた先生方から
学ぶものは沢山あります。

前回は、「遠山啓先生」の言葉を紹介しました。
http://pocketroom.blog89.fc2.com/blog-entry-91.html

今回は「東井(とうい)義雄先生」の言葉を紹介したいと思います。

この先生は、
1912年(明治45年)~1991年(平成3年)に生きた方です。
兵庫県出身。1932年(昭和7年)に姫路師範学校卒業。
小学校教師として奉職。多くの著作あり。
小・中学校長。ペスタロッチ賞を受賞。
生活の中から問題を解決していく学力を育てた「村を育てる学力」が
大きな反響を呼ぶ。生活綴り方教育の代表的な実践家。
日本の教育者。浄土真宗僧侶。(東光寺住職)

それでは、どうぞ。

*  *  *  *  *

「『この子がいてくれるおかげで』と考えた時から教育は始まる」

私は、教師になってからもなかなか子どもを「かわいい」と思えませんでした。
「かわいい」と「憎い」のどちらに近いかというと
「憎い」の方に近い、そういう私でした。
一番適切な言葉は何だろうかと考えてみると
「ずい分厄介な奴だ」ということになるような気がしたものです。

子どもが「厄介だ」というのは、子どもたちが生きているからである。
生きているから、こちらの思うようにはなってくれないのであって
「それは大変結構なことである」とわからせてもらったのは、
ずっと後のことでした。
生きているものは、みんな伸びたがっているし、
花をつけたがっているし、実を結びたがっている
と分からせてもらったのは、またその後のことでした。
そして、生きているのではなくどうやら生かされているようだぞ、
と分からせてもらったのは更に後のことでした。

どす黒い、嫌な荷物を
子どもは既にいくつもいくつも背負っているけれども、
それなりに光を求め、潤いを求め、
安らぎを求めずにはおれないように、生かされているようだぞ、
と分からせてもらったのです。

「この子さえいてくれなければ」と考えた子どもを
「この子がいてくれるおかげで」と位置づけた時から教育は始まります。
いくら振り回されても、信じることのできるものは子どもだけです。

生きているものは、光っている。
どの子も子どもは星。
みんなそれぞれが、それぞれの光をいただいてまばたきしている。
子どもという、命の袋の中には、いろんな宝物が入っている。
その宝物は、子ども自身さえ知らずにいる。
それを教師が読み取るものだ。
値打ちというものは、こちらが発見するものだ。
素晴らしいものの中にいても、
意味が読み取れず、値打ちが発見できないなら、
瓦礫の中にいるようなものだ。

子どもから学ぼう。子どもの感動に学ぼう。
子どもの胸の中の「ドキドキ」をキャッチする心をもとう。
子どもがしていることで、子どもはものを言っている。
私たちは「言葉」に頼り過ぎていないか。
子どもが「体でものを言う」「生き方でものを言う」というのが、
本当の「言葉」であろう。

Aちゃんは、ものは言わない。
しかし、その動作の一つ一つは美しい言葉だ。

暴力も、あれは子どもの言葉だ。
大人の目からみると、困ったことばかりしている子どもでも、
なぜそういうことをせずにおれないか、というその訳を伝えたがっているのだ。
「非行少年」というのは、
本当にわかってくれる人に巡り合えないで迷っている「不幸少年」と言える。

人間にくずはない。人生に無駄はない。
子どもは抵抗をほしがっている。
反抗してみて、子どもは大きさに目覚める。
子どもの中でも、早く引き抜いてしまわなければいけない「雑草」の方が、
私たちが育てようとしている「作物」よりも、相当、力が旺盛だ。

子どもを大切にするということは、
子どものわがままや衝動をのさばらせることではありません。
本来の生き生きしたものを客観的にあるものにしてやること。
個の尊厳を守るということと、「エゴイズム」を許容することとは違う。

教育という仕事は、
子どもを自分の脚で歩けるようにしてやることだ。
人間の頭の善し悪しの違いや、体力の違いなどよりも
「志」のあるなしが基本である。
「僕の十年先を見ていてください。」ということにならないと、
人間は本当の人間になれない。

志が確立してはじめて、体力も能力もその本来の光を放ち始める。
志が曖昧なものである間は、その人間に転換を与えるものにはならない。

志を立てるということは、生活現実に密着した決断である。
それは、生き方、何を目指してどのように生きるかという
「現実との取り組み方」が問題となる。
志を立てるのに大きな教育力になるのは、
親や教師の現実への取り組み方、生き方である。

*  *  *  *  *

いかがでしたか?

一つでも心に感じるものがあったら、
それを、日々の教育の中に取り入れてみるといいですね。

子どもの教育は、
学校の先生だけがするものではないので、
こういう内容は、
子どもに触れ合う多くの方に読んでいただけたらいいですね。

私も一人の祖母として
生き方、何を目指してどのように生きるか
について考えるよい時間がもてました。


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コメント

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No title

娘が1歳2カ月になる父親です。東井先生の言葉ご紹介いただきありがとうございました。可愛いだけでなく大変なこともありますが、ひとりの人間の成長に関わることができる今を幸せに思っています。過去のブログも参考にさせていただきます。

Re: No title

きりさんへ
ブログを読んでくださり、またコメントまでくださりありがとうございました。お嬢さん、1歳2カ月ですか。可愛いことでしょう。言葉では伝えられない年代ですが、東井先生の言葉にもあったように、一つ一つの動作(行動)がそれを示していると思うと、お嬢さんにしてあげられることもおのずと分かってくるかもしれませんね。お嬢さんはこれから沢山できるようになることが増えていくと思います。子育ては大変だと思いますが、そういうお子さんの成長を共に喜び、楽しんでほしいと願っています。また、覗いてくださいね。

プロフィール

ばぁば

Author:ばぁば
はじめまして!ばぁばです。

ふたりの孫 男の子(中1)と女の子(小4)がいます。幼児期の頃の言動は、とても自然で可愛いく、見ているだけで癒されましたが、どんどん大きくなり、最近は、一人の人間としていろいろなことを吸収し、考えを深めている姿に圧倒されることもあります。そんな孫たちとの触れ合いを大事にし、成長を見守っています。

日記は、時間の取れる時に書いています。なかなか更新できない時もありますが、是非ご覧ください。

元小学校教員の経験を生かし、オリジナル教材や掲示物を手作りして販売しています。日頃の教室環境(掲示)を充実させたいとお考えのお忙しい先生方には必見です。

また、子育て中のご家庭にも、季節感のある環境は大事です。季節感があり、いろいろな工夫を凝らした手作り掲示物を定期的にお部屋に飾ることで、子どもたちに豊かな発想や想像力が育っていきます。おひとついかがですか?興味のあるパパ・ママにも必見です。

掲示物製作活動の紹介やショップのHPは、“ようこそアイディアルームへ!”からどうぞ。リンク欄(↓)

<著書>
・「先輩ママの子育てたまてばこ」(文芸社)
・「惠子先生の教育たまてばこ」 (文芸社)

図書館にリクエストして読んでくださると嬉しいです。

(ご購入の場合は、どこの本屋さんでも注文可能です。また、ネットショップにもあります。
2013年6月より2冊とも電子書籍化されました。こちらでの購入も可能です。)

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