子どもたちに教えたい 「江戸しぐさ」

2012/04/15 Sun

新学期がスターとして、早2週間。
皆さん、いかがお過ごしですか?

真新しいランドセルを背負って登校するピカピカの1年生を見かけると、
「学校生活楽しんできてね!」
と、つい応援したくなってしまいます。

我が家の孫たちも無事に進級し、孫は3年生に、孫娘は年長さんなりました。
子どもたちの成長は本当に早いものです。

子どもたちには、色々なことに興味・関心をもって、
たくさんの体験をしてほしいと思います。
その一方で、小さいうちに身につけておいたらいいのに・・
と、思うこともたくさんあります。
今日は、その中の1つについて書きたいと思います。

        *        *        *

皆さんは、「江戸しぐさ」という言葉を聞いたことがありますか?

江戸時代、江戸に住む町人(職人・商人など)たちが、
人間関係を円滑にし、日々気持ちよく暮らすために考えられた知恵が、
後世、「江戸しぐさ」と呼ばれるようになったとか。

これらが生まれた背景には、
江戸の町の成り立ちが関係しているといわれています。

江戸の町は、江戸城を中心に武家屋敷が立ち並んでいたため、
町人(江戸人口の約半数)は、市街の狭い地域で暮らしていました。
限られたスペースで、大勢の人々が円満に暮らすために、
町人たち自身によって考えられ、
暗黙のマナーとされていたのが、「江戸しぐさ」だそうです。

中には、「こうするとみんなが快適に過ごせる」というものもありますし、
「これをやってはいけない、やるのは野暮だ」という行動もあります。

そんな「江戸しぐさ」の中から、“往来しぐさ”のいくつかをご紹介します。

<1> 七三歩き

公道では、道の端から三分目(3割)程までの間を歩き、
真ん中を含む部分(7割)は、緊急用などで急ぐ人のために空けておくこと。
真ん中を歩いたり、大勢で横並びになって歩いたりして道をふさぐような歩きは、
「通せんぼしぐさ」といわれ、注意を受けたそうです。

<2> 傘かしげ

雨の日に傘をさした人同士がすれ違う時には、
お互いの傘を外側に傾け、しずくが相手にかからないようにすること。
こうすると、傘と傘がぶつかることもありません。

<3> 肩引き 

狭い道をすれ違う時、お互いに相手側の肩を後ろに引き、
体を斜めにしてぶつからないように歩くこと。

<4> カニ歩き

肩引きでもすれ違えない狭い道の時は、向かい合わせになり、完全に体を横にして歩くこと。

<5> 片目だし(お通りゃんせ)

家や店から通りに出る時は、急に飛び出さず、まず顔を出して左右を確認。
通行している人がいれば、その人が通り過ぎてから出ること。
タイミングを見計らって出て行くことで、出会い頭の衝突などを防ぐことができます。

<6> こぶし腰浮かせ 

乗り合いの渡し船などに乗っている時、後から人が来たら、みんなで腰を浮かし、
こぶし1つ分、体を横にずらして席を作ること。

(他にも、“人みな仏の化身” “おつとめしぐさ” “いきなしぐさ” “思いやりしぐさ”等々
いろいろありますので、興味がある方は調べてみてください。)
参考文献 マンガ版「江戸しぐさ」入門 新潟江戸しぐさ研究会 三五館

        *        *        *

いかがでしたか?

ほんの一部ですが、どれもちょっとした心遣いでできるので、
街中や電車等の乗り物で日常的に使えそうですね。

出身も仕事も異なるさまざまな人が集まって動いている現代社会、
些細なことから、トラブルなどが起こることもあります。
そんな時、先人たちの知恵である「江戸しぐさ」を心がけるだけで、
自分も周りの人も気持ちよく過ごせるのではないでしょうか。

最近は、道徳の授業で取り上げられ、
掲載されている副読本もあります。
それを学習したある小学生は、
「僕、今日、こぶし腰浮かせしたよ」
と、母親に報告したとか。

このようなしぐさは、子どもの頃に知っておくと、
そういう状況に遭遇した時、自然に身のこなしができるので
いいことだ思いました。
教えることは、大人の役目かもしれませんね。

先人が残してくれた日本人の宝ともいえる「江戸しぐさ」が、
子育てや教育に活かされ、これからの社会に役立つといいですね。
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No title

相互リンクありがとうございます!
お互い子育て、孫育て頑張りましょうね!
チョコチョコ遊びに行かせてもらいますね☆
もちろん応援クリックもしときますよ~
ぽち

No title

「江戸しぐさ」・・初めて聞く言葉ですがとてもステキですね。
相手を思いやるささやかなことですが、いつでもそんな余裕のある自分でいたいな〜と思いました。
これからも、ばぁばさんの視点で いろんなことを教えてください。

プロフィール

ばぁば

Author:ばぁば
はじめまして!ばぁばです。

ふたりの孫 男の子(中2)と女の子(小5)がいます。幼児期の頃の言動は、とても自然で可愛いく、見ているだけで癒されましたが、どんどん大きくなり、最近は、一人の人間としていろいろなことを吸収し、考えを深めている姿に圧倒されることもあります。そんな孫たちとの触れ合いを大事にし、成長を見守っています。

日記は、時間の取れる時に書いています。なかなか更新できない時もありますが、是非ご覧ください。

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