スポンサーサイト

--/--/-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

子育てママサロン <no.2> ―比べる―‏

2010/03/29 Mon

子育てママサロンだよりです。
今回は、“比べる”ということについて書いてみたいと思います。

子育てをしていると、
“我が子は、今の状態でよいのだろうか?”という心配が出てきます。
そういう時、つい他のお子さんと比べてしまうことはありませんか?

ママたちのお話の中にもありました。

あるママが、
「保育園(4歳児)に行っているのですが、
同じクラスのお友達が、絵本を上手に読んでいるのを見た時、
うちの子は全く読めないので、どうしようとすごく焦りました。
それで、毎日のように、家に帰っては座らせて、“あいうえお”を教えました。
でも、すごくいやがって、なかなか身につきませんでした。
ですから、今も、“あいうえお”を全部は読めないんです。
こんな状態で大丈夫なのでしょうか?
どうしたら、覚えてくれるようになるのでしょうか?」
と、とても心配そうに話してくださいました。

それを聞いて、私は、イソップ物語の『北風と太陽』を思い出しました。
ご存じの方も多いと思いますが、このお話は、
『北風』と『太陽』が、ある旅人のコートをめぐり、どちらが脱がせることができるかで
力比べの競争をするのです。

最初に、『北風』が挑みます。
『北風』は、冷たい風を旅人に吹きつけ、力ずくで旅人からコートをはぎ取ろうとします。
しかし、旅人は、冷たい風を吹きつけられればられるほど、
更に強い力でコートが飛ばないように押さえるので、コートを脱がすことはできません。 
次に、『太陽』が挑戦します。
『太陽』は、旅人の周りを優しく照らし、暖かくしていきます。
そして、だんだん暖かくなってくると、旅人は暑いと感じ、自分からコートを脱ぐのです。
この勝負、もちろん『太陽』の勝ちです。

実は、このお話、教育や育児に通じるものがあるのです。

子どもたちは、幼くてもそれぞれ自分の気持ちがあります。
ですから、何かをさせようとする時、『北風』のように無理にさせようとすると、
当然やる気は起きないので、うまくいきません。
『太陽』のようなやり方で、お子さん自身にやる気を起こさせることが大事なのです。
人は、やる気にならないと行動に移すことはできないからです。
ましてや、クラスのお友達と比べて、
「○○ちゃんは、絵本が読めるのに、あたなは、字も読めないの。」
なんて言われたら、やる気は一気に失せてしまいます。

人と比べても、子どもにとってよいことはひとつもないと私は思います。
まして、できる人と比べられたら惨めになるだけです。大人も同じですよね。

そこで、私は、ママたちに、“比べられた子どもの気持ち”を少しでも感じて欲しいと思い、
次のようなことをしてみました。

ひとりのママに、
「あなたは、Aちゃん役です。Bちゃんよりできる子です。」
と、いい、もうひとりのママには、
「あなたは、Bちゃん役で、いつもAちゃんと比べられています。」
と、いいました。
そして、私は、Bちゃんのママ役という設定で話を始めました。

ある日、テストをしました。
結果は、Aちゃんは50点、Bちゃんは30点でした。
私は、Bちゃん役のママに向かって、
「Aちゃんは、50点取ったのに、Bちゃんは、どうして30点しか取れないの?
もっと頑張らなくちゃだめでしょ!」
と、いいました。Bちゃん役のママは、黙って聞いていました。

しばらくして、またテストがありました。
今度はBちゃんも頑張り、50点取りました。20点アップです。
ところが、Aちゃんは70点を取ったのです。Aちゃんも頑張っているからです。
私は、Bちゃん役のママに向かって、
「Aちゃんは、今度は70点も取ったのよ。Bちゃんは、どうして50点しか取れないの?」
と、いいました。

すると、さっきは黙って聞いていたBちゃん役のママが、
「私(Bちゃん)は、頑張って前より 20点も上げたんですよね。
この頑張りは、いつ認めてもらえるんですか?
私、今、“この頑張りを分かってよ、認めてよ”という気持ちになってしまいました。」
と、いったのです。私は思わず、
「そう、そこなのよね。大事なポイントは・・」
と、いってから、
「今、Bちゃん役のママがいったことが、子どもたちの本当の気持ちなんだと思います。
ですから、他の人と比べるのではなく、その子自身の『前』と『今』を比べて、
頑張ったことを認めることが大事なんですよね。たとえそれがほんの少しであっても、
その頑張りを認めてあげると、子どもはまた頑張ります。そして伸びていくのです。
教師をしていた時、私は、そういう子どもをたくさん見てきました。
子どもの気持ちになってみると、親としてどうしてあげたらいいのか見えてくるでしょう。」
そういうと、Bちゃん役のママが、
「本当に、今、一瞬ですが、子どもの気持ちが分かった気がしました。」
と、いってくれました。

“あいうえお”についても、
子ども自身が覚える気持ちになっていない時は、覚えないものです。
覚えさせたかったら、まず、覚えたくなるような意欲付けをすることが大事なのです。

最初に悩みを打ち明けてくれたママが、
「そういえば、まめまきの時期に、子どもが、豆の入った袋を見て、
たどたどしい読み方でしたが、“『ま・め・ま・き』って書いてあるね”といったのです。
覚えさせるのをあきらめていたので、それを聞いた時は嬉しかったです。
あんなにいやがっていたのに、どこで覚えたのだろうと思いました。」
と、話してくれました。私は、
「すごいじゃないですか。そういう時がいいチャンスになるんですよ。
“『まめまき』って読めてすごいねぇ。もう、字も読めるのね。”といって褒めてご覧なさい。
きっと、他の字も読めるようになりたいと思いますよ。そうしたらしめたもの。
自分から字に興味をもてば、自然に読めるようになっていきますよ。
子どもは、その気になったら、何でもすごい勢いで取り組みますから。」
と、お話ししました。

この日、ママたちは、
① 人と比べるのではなく、お子さん自身の頑張りに目を向け、それを認めることの大切さ
② 無理強いをせずに、お子さんがやる気になるような意欲付けをすることの大切さ
を感じながら帰っていきました。

子どもたちは、日々、いろいろなことを頑張りながら成長しています。
ですから、それをひとつでも多く見つけられるママになってほしいと思います。
ママのそういう姿勢が、子どもをますます伸ばしていきますから・・・。

スポンサーサイト

コメント

Secret

プロフィール

ばぁば

Author:ばぁば
はじめまして!ばぁばです。

ふたりの孫 男の子(中2)と女の子(小5)がいます。幼児期の頃の言動は、とても自然で可愛いく、見ているだけで癒されましたが、どんどん大きくなり、最近は、一人の人間としていろいろなことを吸収し、考えを深めている姿に圧倒されることもあります。そんな孫たちとの触れ合いを大事にし、成長を見守っています。

日記は、時間の取れる時に書いています。なかなか更新できない時もありますが、是非ご覧ください。

元小学校教員の経験を生かし、オリジナル教材や掲示物を手作りして販売しています。日頃の教室環境(掲示)を充実させたいとお考えのお忙しい先生方には必見です。

また、子育て中のご家庭にも、季節感のある環境は大事です。季節感があり、いろいろな工夫を凝らした手作り掲示物を定期的にお部屋に飾ることで、子どもたちに豊かな発想や想像力が育っていきます。おひとついかがですか?興味のあるパパ・ママにも必見です。

掲示物製作活動の紹介やショップのHPは、“ようこそアイディアルームへ!”からどうぞ。リンク欄(↓)

<著書>
・「先輩ママの子育てたまてばこ」(文芸社)
・「惠子先生の教育たまてばこ」 (文芸社)

図書館にリクエストして読んでくださると嬉しいです。
ご購入の場合は、どこの本屋さんでも注文可能です。
また、ネットショップにもあります。

電子書籍でも販売
・Amazon Kindle ストア
http://www.amazon.co.jp/kindlestore
・楽天Kobo電子書籍ストア
http://books.rakuten.co.jp/e-book/

リンク
FC2カウンター
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。