子どもの思いをくんで考えた 『チョークいっぱい作戦』 大成功!

2018/02/06 Tue

私は早期退職をした後、
何回か学校にお手伝いに行ったことがあります。

知り合いの管理職の先生から、
「どうしても講師をしてくれる人が見つからないんだ」
という理由でお願いされました。
いわゆる時間講師です。

担任をしていた時には分からなかったのですが、
時間講師というのは、何かと大変なんですね。

学期途中からクラスに入るので、
直ぐには子どもの実態がつかめず、
担任の時と同じように授業をしようと思っても
なかなかうまくいかないのです。

でも、そんなことばかり言ってはいられません。
何の解決にもなりませんので。

仕事を引き受けた以上は、
子どもの思いをくんで、解決策を考えるのが
教師の仕事なのですから。。。

ある年の9月、私は第3週目から、2年生のクラスに入りました。
担任の先生は妊娠中で、切迫流産の危険があり、お休みに入りました。
3週間の短期契約でした。

2年生といっても、そのクラスは、
お友達同士で「バカ」等の言葉を平気で言い合うような雰囲気があり、
少々殺伐としていました。

授業中も、何人かが黒板に出て、
漢字を書いたり、算数の問題をやったりすると、
自分は当たらないと思った瞬間、大きな声で、
「ああ、もう絶対に当たらないなあ。」
「もうやる気がなくなったあ。」
「勉強なんかもうやめた!」
というようなことを、次から次へと発し、
全体のムードをぶち壊す子が何人かいました。

そんな時に、
「全員なんか当てられないでしょう。」
「少しは我慢しなさい。」
「今日、当たらなかった人は今度できるでしょ。」
といったところで、
今日のことは満足できないままなので解決には至りません。
不満は募るばかりです。

そこで、私は、
「みんな黒板に出て、やりたかったんだ。
なあんだ、そんなことなら大丈夫。
『チョークいっぱい作戦』をすれば直ぐに解決ね!」
と言いました。

すると、子どもたちは、
それは、いったいどういうことなんだろう
という顔をしていました。

私は直ぐ、次の休み時間に事務室に行き、
白いチョークを1箱もらってきて、
黒板のチョーク置き場(溝)のところに
ずらっとそのチョークを並べました。
子どもたちは、そういうことだったのかと
私のすることを見ていました。

さて、次の時間から、
私は何か黒板に出て書くようなことがあったら、
「やりたい人は、みんなどうぞ。」
と言って、前に呼びました。
そのクラスの実態は、殆ど全員がやりたい状況でしたから。

「やりたい人は出ていらっしゃい。
我慢しなくていいからね。
でも、せっかく黒板に書けるのだから、
みんなでうまくやってね。」
とだけいいました。

子どもたちはどうやって書いたと思いますか?

書きたい人全員(25人位)が出てきた時、
最初はごった返しているように見えますが、
そのうち、近くに居合せた3人ぐらいが自然にグループになって、
「僕は上の方に書くから、Aちゃんはその下に書いてね。
Bちゃんは一番下に書いてね。」
と、書く場所を決めたり、
「最初にCちゃんが書いて、次にDちゃんが書いて
最後に私が書くね。」
と、書く順番を決めたりして、仲良く譲り合って書いていました。

どこもけんかにならず、もたもたすることなく
スムーズに書いて自分の席に戻って行きました。

私は、この様子を目の当たりにして、
子どもたちの気持ちを押さえつけて我慢させるより、
子どもたちの思いをくんだ解決策を考えてあげる方が、
どれだけよいかと思いました。

子どもたちの実態を知り、子どもたちの思いをくむことは、
授業を成功させる大事なポイントの1つです。

このクラスから、授業をぶち壊すムードは消えていきました。



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雪国の小学校 驚きの取り組み「廊下は元気に走りましょう」

2018/01/09 Tue

今朝、たまたまTVを付けたら
NHKニュース「おはよう日本」で
北海道のある小学校の実践を放映していました。

冬の北海道と言えば「雪」です。
公園はもちろん、学校の校庭も一面雪で遊具が使えません。
1日~2日の雪でしたら、
雪合戦、雪だるま作りなどの雪遊びをするだけでいいかもしれませんが、
ずっと続くのですから、子どもたちは運動不足になってしまいます。
どうやって解消するのでしょうか。

この話題、私も興味があったので、番組を見入ってしまいました。

紹介されていた学校は、厚沢部町の鶉小学校。
全校児童28人の小規模校です。
子どもたちには、冬でも思いっきり体を動かしてもらおうと、
5年前に『廊下マラソン』が始まったそうです。

とはいっても、本来、廊下は走ってはいけないところ。
今でこそ定着している『廊下マラソン』ですが、
当初、先生たちは、
「学校内を走るのは考えられないこと」
「やっぱり違和感がある」
と思っていたようです。

実は、
この異例なアイデアを出したのは、本谷校長先生でした。
校長先生は、
「雪が降っても運動するために、学校では考えていく必要がある」
という思いから、提案したそうです。

それを聞いた時、私は、
子どもたちの置かれている状況をよくしていこうとする
素敵な取り組みだなあと思いました。

この『廊下マラソン』は、
週4日行い、開始時刻は授業前の8:05。
コースは、
体育館→渡り廊下→階段(上)→校舎2階の廊下→階段(下)→体育館
1周250mのコースを7分間走るというもの。

子どもたちにとっては、思い切り走れる貴重な時間と場所なので、
映像では、1年生から6年生まで全員頑張って走っていました。
学年や体力に応じて、決められた時間で何周走れるか、
一人一人が目標を決めて挑戦しているのだそうです。
子どもたちの頑張りを先生たち全員で応援していました。

走り終わった1年生の男の子は、
「5周、初めて走れた。大変だけど楽しい」
と笑顔で話していました。

中には、自分で決めた目標がなかなか達成できない子もいましたが、
達成するために、
自分で走り方を工夫したり、
兄弟にアドバイスを求めたり、
上級生に相談したりしていて、
あきらめないで努力している姿が心に残りました。
結果を出すことも大事ですが、途中の努力の過程はもっと大事な気がしました。

因みに、最高記録は7周で、
今までに達成できたのは、わずか3人だけだそうです。

雪の北海道、
これからも外で思い切り体を動かすことができない季節が続きますが、
色々な工夫をして運動不足を解消できたらいいですね。

学校中で頑張っている取り組みは、
見ている方もさわやかな気持ちになるのでいいものですね。



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子どもたちがしたくなるような宿題だったらいいのに。。。

2017/11/23 Thu

今日は「宿題」について書きたいと思います。

5年前のことです。
今、中学2年生の孫が、小学校3年生の時の話です。
その日は、3学期の修了式まであと数日という日でした。

孫は、私の家に来るなり、
「もう、やになっちゃう。今日の宿題」
というので、詳しく話を聞くと、
3年生で習った漢字を全部ノートに書いてくる
というものだったのです。

「悪」から始まって「和」までの200字を、
マスの中に淡々と書き続けるというものでした。
書き始めた孫は、もちろん楽しそうではありません。
体中から『嫌々感』が噴出していました。

私が、以前教師だったことを知っているからか、
書きながら、私に不満をぶつけてきました。
「どうして先生って、こんな宿題を出すんだろう。
ただ書くだけだから面白くないし…。」
「きっと、先生はあまり考えないでこの宿題を出したんだ。」
「先生は宿題を出すだけだからいいよねえ。
自分はこの宿題をしないから、この大変さが分からないんだよ」
と、ぶつぶつ。

横に座って孫の様子を見ていた私、
それを聞きながら、
確かに面白くないだろうなあと思いました。

「ばあばもこういう宿題出していたの?」
と聞かれ、
「私は出したことはないけど…」
と答えながら、この宿題のねらいは何だろうと考えました。
3年生で習った漢字をもう一度おさらいするということでしょうか。

私だったらどういう風にするかなあ。。。

3年生で習った漢字は200字あります。
皆さんが1年間かけて頑張って覚えた漢字です。
一度全部の字を1つ1つゆっくり見てください。
そして、その中から
① あなたの好きな漢字を3つ選び、それぞれ5回練習する。
② ①に挙げた漢字の中から一番好きな漢字を選び、その理由を書く。
③ あなたがあまり好きではない漢字を3つ選び、それぞれ5回練習する。
④ 書きやすいと思った漢字を3つ選び、それぞれ5回練習する。
⑤ 難しくて書きにくかったりよく間違えたりした漢字を3つ選び、それぞれ5回練習する。
②については、クラス全員のものを集計し、修了式の日に
「みんなが好きな3年生の漢字ベスト10」を発表します。
どの漢字が1位になるのでしょうか。お楽しみに!

と、こんな感じでしょうか。
1年間で習った多くの漢字について、
興味をもって見られるようにいくつかの視点を提示しました。
書くことに関しては、
200字全部書かせるのではなく、部分的でいいと思ったのでそうしました。
子ども自身がよく間違えると思っている漢字は練習してほしいので⑤に入れました。

子どもたちは、どの漢字を書いてくるのでしょうね。
なんか宿題を見るのが楽しみになってきませんか?

最近の宿題は、
毎日のように「漢字ドリル」「計算ドリル」「音読」が出され、
ワンパターンの傾向が強いように感じます。
基礎基本を身に付けさせようとしているのだとは思いますが、
変化がないので、子どもたちにとっては面白くありません。
宿題嫌いから勉強嫌いになることも考えられます。
また、いつも与えられたものをひたすらこなすことに慣れてしまうと
与えられなくなった時、自分から何もできない子になってしまいます。

子どもにとって有意義な宿題ってどんなものなのでしょうか。
少なくとも、勉強が嫌いになってしまうものではないはずです。
子どもたちが興味をもって取り組みたくなるように、
先生自身がいろいろ考えて、工夫してみてはいかがでしょう。



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その原因は何ですか? ―授業中の私語―

2017/11/17 Fri

私は、ものごとには、
必ず因果関係があると思っています。

ですから、何か問題が起きた時には、
まず「原因」を探ることが大事だと考えます。
元となる「原因」を解決しなければ、
本当の解決にはならないと思うからです。

でも、世の中の様子を見ていると、
「原因」を探らず、「結果」の方だけを見て、
それをどうにかしようとしていることが多いように思います。

このことを教育現場で考えてみましょう。
『子どもたちが授業中、先生の話を聞かず私語がとまらない』
とします。

どうしてそういう状況になるのか、
本来なら「原因」を探らなければなりません。

でも、「原因」を探らず、
「授業中は静かにするもの」「私語は禁物!」
ということを頭から子どもたちに押し付けたとしたらどうでしょう。

「授業中のおしゃべりはしてはいけません。」と話したところで、
訳の分からない低学年の子どもなら、きっとしゃべり続けるでしょうね。
それが、子どもの自然の姿だと思います。

そんな状況を見て、先生の方は、
静かに聞かせたいという思いがますます強くなり、
「静かにしなさい!」
と、強い口調で言ったり、
「その態度は何だ。授業をなんだと思っているんだ!」
なんて、怒鳴ったりして、
子どもたちを威圧することになりかねません。

子どもたちは怖い先生だと認識すると、静かになりますが、
このような現象は、本当に解決したと言えるのでしょうか?
優しい先生になった途端、またしゃべり出すとしたら、
それは根本から解決したとは言えません。

では、どうしたらよいのでしょう。

それは、「原因」を探ることです。
「子どもたちが授業中しゃべりたくなってしまうのはなぜだろう?」
と。

①導入時の興味関心のもたせ方が足りないのかな?
②全体的に授業内容が難しいのかな?(実態把握不足)
③説明の仕方が悪いのかな?見せる資料が必要かな?
④子ども自身が活動する時間が足りないのかな?(子ども主体でない授業)
等々、チェックしていけば、原因にたどり着くはずです。

そして、それらを一つ一つ解決していけば、
子どもたちにとって、興味がもて、面白く、よく分かる、楽しい授業になります。
そんな魅力ある授業を受けている時に、
子どもたちは勝手にしゃべったりしないものです。
身を乗り出し、目を見開いて、真剣に授業を受けるものです。

『授業中、子どもたちが静かにしている』
という表面的な姿を見て「よし!」とするのではなく、
『どの子も生き生き活動している』という中身のある姿になるよう、
子どたちにとって魅力のある授業をすることが、
私語をなくす根本的な解決だと思っています。

教師は授業で勝負です!



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「漢字の覚え方」って たくさん書けばいいの?

2017/11/11 Sat

2年ぐらい前のことです。
「漢字の覚え方」について、
あるブログで、興味深い記事を見ました。

それは、
漢字は「書いて覚える」のではなく「見て覚える」ものだ
というものでした。

学校では、漢字を覚えさせるために、
子どもたちに同じ字を何回も書かせますよね。
でも、漢字って、たくさん書いていると、
途中から、
「あれ、この字こんな字だったっけ?」
と思ったり、
子どもの場合は雑になるためか、
途中から1画増えたりあるいは減ったりして
間違った字を書き続けていたりするものです。

そう考えると、
たくさん書くからいいというものでもなさそうですね。

そのブログには、
『その字の書き順の画像を覚えるまで見る』
と書いてありました。
最初私は、
「え~、本当に見るだけで覚えて書けるようになるの?」
と、半信半疑でした。
でも、騙されたと思ってやってみることにしました。

私が試してみたのは、難しい「鬱」という字です。
この漢字の書き順の画像
https://kakijun.jp/page/utsu200.html
を覚えるまで何回も見ました。
ただ、じっと見ていただけです。
そして、何も見ないで書いてみました。

するとどうでしょう。
1回も書いていないのに、
「鬱」という字を書くことができました。
それも正しい書き順で。。。
目からうろこです。

これはすごいなと思ったので、
私のところに勉強をしに来ている子ども(当時3年生)のお母さんに
お話ししました。
お母さんが試してみればいいと思ったからです。

でも、そのお母さんは、
子どもと一緒にやってみたようで、
次に週に、その子が私のところに来た時、
「先生、僕ね、
『鬱』という漢字を書けるようになったから見てくれますか?」
といって、書いてくれました。
本当に正しく書けていたので、もうビックリです。
そのブログに
覚えた後は忘れないと書かれていましたが、その通りでしたね。

3年生なので、難しい「鬱」など書けなくてもいいのですが、
「見て覚える」方法だと、
3年生でも難しい字を覚えて書けるようになるのだと思いました。

皆さんも、一度自分で確かめてみてはいかがでしょう。
まずは「鬱」という字でどうぞ。

他にも、ちょっと難しくて、
直ぐは書けないような字を見つけておきましたので、
よかったら、どうぞ。↓

*「薔薇(ばら)」
「薔」https://kakijun.jp/page/baranoba16200.html
「薇」https://kakijun.jp/page/baranora16200.html
*「牽引(けんいん)」の「牽」
「牽」https://kakijun.jp/page/ken200.html
*「語彙(ごい)」の「彙」
「彙」https://kakijun.jp/page/harinezumi13200.html
*「檸檬(れもん)」
「檸」https://kakijun.jp/page/dou18200.html
「檬」https://kakijun.jp/page/mou17200.html

いかがでしたか。
見るだけで覚えられましたか。


今の子どもたちには、
毎日のように漢字の宿題が出ています。
時には手が痛くなるまで書いています。

書かせることは必要ですが、
覚えるために書かせているとしたら、
たまには、
「見て覚える」という手法も入れてみてはいかがでしょう。

マンネリ化している漢字学習に変化が出て、
子どもたちも興味を示すことでしょう。
漢字を好きになってくれるといいですものね。



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プロフィール

ばぁば

Author:ばぁば
はじめまして!ばぁばです。

ふたりの孫 男の子(中2)と女の子(小5)がいます。幼児期の頃の言動は、とても自然で可愛いく、見ているだけで癒されましたが、どんどん大きくなり、最近は、一人の人間としていろいろなことを吸収し、考えを深めている姿に圧倒されることもあります。そんな孫たちとの触れ合いを大事にし、成長を見守っています。(孫たちは息子の仕事の関係で昨年10月から海外で生活しています)

このブログは、時間の取れる時に書いています。なかなか更新できない時もありますが、是非ご覧ください。

* * * * * * * * * * * * * * *

<著書>
・「先輩ママの子育てたまてばこ」(文芸社)
・「惠子先生の教育たまてばこ」 (文芸社)

図書館にリクエストして読んでくださると嬉しいです。
ご購入の場合は、どこの本屋さんでも注文可能です。
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